全国健康体操対談③「ご当地体操の音楽の話をしてみないか?」

全国健康体操対談③「ご当地体操の音楽の話をしてみないか?」

出演は東京都日の出町 お年寄リスペクト隊の田村泰志さんと愛知県豊橋市の地域包括支援センター尽誠苑の吉田和枝さん。重要だけどあまり話題にならない「ご当地体操の音楽」について語り合って頂きました。

田村泰志氏 東京都日の出町 お年寄リスペクト隊 (介護老人福祉施設 栄光の杜副施設長)/お年寄リスペクト体操
吉田和枝氏 愛知県豊橋市  地域包括支援センター尽誠苑/音楽に合わせて体操をしよう~エール主題歌編~

以下は対談からの抜粋です。*対談日:2020年12月2日

①普段の活動

田村「『介護事業者はあまり地域に顔が知られていないから、自分たちから地域に顔を出していこう』という目的で、日の出町のケアマネージャーを中心に結成されたボランティア団体。活動を始めて4年が過ぎたが、今年は3月以降コロナ禍で活動ができていない。ただ日本健康応援サイトに掲載されたことで厚労省のHPやテレビ番組で紹介された今年に入って急激に自分たちの健康体操が注目を集めている

吉田「緊急事態宣言で外に出れない時にどうしたら高齢者が家で体操をしてくれるかを考えていた。地元豊橋を舞台としたNHKの朝の連ドラ『エール』のオープニング曲がいい曲だったので、その曲を使って体操をしてもらえればいいのではないかと思いついた。著作権の関係でオリジナル曲は使えないので、自分たちで歌い演奏した。体操はリハビリの専門職と相談してつくった。当初NHKさんに注意を受けるかと不安だったが、逆に話題性が評価されてNHKから取材を受けた」

②ご当地体操の音楽

田村「しんみるするよりも明るい曲調にしたいと思った。お年寄りが大事というのは当たり前だが、実は若い人に向けて歌っている。老後が安心だと若い人も安心でしょうというメッセージをこめた。フレーズがわかりやすかったせいか、子どもからも評判がいい。それがあって思った以上に地域に浸透している*歌詞はこちら

吉田「身体を楽しく動かすために音楽は絶対に必要。それで『エール』の曲を自分たちで演奏したのだが、著作権の関係で高齢者に配る体操のチラシに歌詞を載せることができなかった。歌詞が載せられないと体操に入るタイミングがわからない。そこでドラマのオープニングで森が映ったら『足踏み』、海が映ったら『平泳ぎ』の動きをしてもらうなど映像と関連づけて覚えてもらえるよう工夫した」*チラシはこちら

編集長のコメント
「クリエイター同士の対談で盛り上がりました。田村さんが書かれた『お年寄リスペクト』の歌詞に吉田さんが深く共感されていたのが印象的。この対談がお二人のコラボのきっかけになれば幸いです」

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