出演は愛知県東浦町で健康体操教室を運営する伊藤敦子さんと山形県白鷹町の健康福祉課職員の菅原陽子さん。「コロナ禍での活動」「どうすれば若いリーダーを増やせるのか」などオンラインで語り合いました。
以下は対談からの抜粋です。
①コロナ禍で活動どうしてる?
伊藤「コロナ前に比べると遠くから来られる方や高齢者の方が減少している。とにかく教室では手洗いを徹底している。マスクの着用は任意だが、子ども以外のほとんどの人は着用して運動している」
菅原「去年の年度末、コロナが爆発的に広がる直前に50名のリズム体操サポーターを養成したが、現在はコロナの影響で活動ができない。そのため家でできる子ども向け、親子向けの体操を制作して、YouTubeで配信している」
②どうして健康体操の指導者に?
菅原「もともと趣味が健康づくりや運動だったので、ライフワークとして健康運動指導士や日本親子体操協会のインストラクターの資格を取った。これまでは役場の仕事に支障のない時間に地域の方への運動指導を行ってきたが、今は健康づくりの担当課にいるので、ずっと広めたいと思っていた音楽を使ったリズム体操の普及を行っている」
伊藤「もともと高校で体育の教員をしていたが、ダンスの授業のために日本女子体育連盟の研修を受けた。そこで、はじめて健康体操に出会う。授業のために参加したが、だんだん楽しくなってきて道を変えた」
③子どもの頃の運動経験は人生に影響大
菅原「親子体操で赤ちゃんから関わっているが、今は運動機会をあえて作ってあげないと生活の中では賄えない時代になっている。家が狭くなってハイハイするスペースがないとか。小さいうちに運動を覚えてもらうとずっと記憶に残るし、その親や祖父母も運動することになるので子どもを中心に身体を動かす機会が増えたらいい」
伊藤「私が一番子どもにつけさせたいことは、できなかったけど練習したらできたという成功体験。こういうものをたくさん経験させることで、その子の自尊心が正しく育っていく。ひねくれないようになる」
④全国的な課題「健康体操の普及」
菅原「YouTubeで体操の動画を配信しているが、限られた人しか見てくれていないのが現状。テレビで紹介されると広がるのが早そう」
伊藤「やってみようと思う人が増えないのは全国共通の課題だと思う。世の中の環境を醸成していくためにも、健康体操の指導者の輪を広げて訴えていくことが必要ではないか」
編集長のコメント
「健康体操の普及のためにこの企画は今後も継続していきます」