全国健康体操対談②「コロナ禍での活動再開等」

全国健康体操対談②「コロナ禍での活動再開等」

出演は和歌山県紀の川市 高齢介護課の田村隆明さんと東京都福生市 地域包括支援センター(介護福祉課)の佐野秀実さんです。トピックスは「コロナ禍での活動再開」「リハビリ専門職とのコラボ」「ご当地体操のネーミング」等。

田村隆明さん(和歌山県紀の川市 高齢介護課)紀の川歩(てくてく)体操
佐野秀実さん(東京都福生市 地域包括支援センター)ふくふく福生体操

以下は対談からの抜粋です。*対談日:2020年10月20日

①コロナ禍での活動再開

田村「5年かけて普及を行い、市内の集会所の3分の1にあたる80カ所まで広がってきた。コロナの影響で3か月活動を中止したが、今やっと4分の3くらいが再開した。人が寄る効果は大きいので集団での体操は引き続き推進していくが、今後は在宅でできることも考えなければならない

佐野平成31年の3月にお披露目をして少しずつ広まっていった矢先、今年3月からはコロナで普及活動ができなくなってしまった。9月頃から教室を少しづつ再開するとともに、介護予防リーダーの提案で公園での体操を始めた。ふくふく体操をやってくださいと言ってもまだ広がりきっていないので、ラジオ体操第一と第二をやってからふくふく体操を行っている

②リハビリ専門職とのコラボ

田村「市内の病院から理学療法士2名を紀の川市に派遣してもらっている。リハビリ専門職が関わると評価の基準や高齢者の状態像を浮き彫りにする。てくてく体操は理学療法士なしにはできない」

佐野「ふくふく体操でリハビリ専門職との絡みはないが、介護予防の評価を得意とするのが理学療法士。力を借りたいと思っている

③ご当地体操のネーミング てくてく・ふくふく

田村「体操のDVDに出てくれた理学療法士の若い女性が名づけた。地域の高齢の方に名前を呼んでもらえるか心配だったが、今はとても親しんでもらえている」

佐野「ボランティアの介護予防リーダーたちから案を幾つかいただいた。すっかり浸透し、本当にいい名前をつけていただいたと思っている」

④今後の展望

田村「てくてく体操の事業所版も制作し事業所のサービスの中でもやってもらうようにした。ご当地体操を集団でされる方も、家でされる方もデイサービスでされる方も介護保険事業の中で、できるだけセルフケアができるように事業立てしていく

佐野「介護予防は城でいう城壁にあたる。城壁が脆い城はすぐに崩れ落ちるので、私たちは城壁を固めているという意識で日々仕事をしていきたい

編集長のコメント
「田村さんも共感されていましたが、佐野さんが仰った『城壁』の例えは印象的でした」

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