ニコニコ長生きやまなし体操
制作:山梨県(令和元年)
対象:高齢者
目的:フレイル予防 *フレイル…「健康」と「要介護」の中間の心身の状態が衰え始めた状態
体操制作:山梨県言語聴覚士会、山梨県歯科医師会、山梨県理学療法士会、山梨県作業療法士会
主な利用場面:県内の通いの場で実施。*回数は週1回~月1回と地域によって様々
山梨県 健康長寿推進課の白倉さんにお話を聞きました。
編集長
「山梨県の健康寿命(H28年調査)は男性1位、女性3位で過去3回の調査の平均値では男女ともに日本一。要介護認定率も全国一低いなど、元気な高齢者が多いことで有名です。この体操を制作された経緯を教えてください」
白倉さん
「介護予防を目的に平成23年に作成したものを、新たにフレイル予防に効果的な体操として令和元年度に甲州弁バージョンとして作成しました」
編集長
「普段どのように普及活動をされていますか?」
白倉さん
「各市町村にDVDを配付して、地域で実施している『通いの場』の中でDVDを活用してもらったり、県ホームページで紹介しています。ただ現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、一部の市町村ではCATV(ケーブルテレビ)で放映して取り組んでいます」
編集長
「最近、体操が再開された市町村があるそうですね。参加者の反応はいかがでしたか?」
白倉さん
「はい、県南部の身延町の通いの場で体操が再開されたのですが、『コロナ自粛で1日食べてTVを見て寝る生活だったが、体操が再開できたので体がしゃきっとする』といった声をいただきました。これからも高齢者が元気でいきいきと活躍する『健康長寿やまなし』の実現のため、フレイル予防に取り組んでいきます」
<山梨県>
人口約80万人。「無尽(むじん)」の文化が残る唯一の県。無尽とはもともと相互扶助の民間金融制度だったが、現在は職場や同窓などのコミュニティで定期的に集まり、飲み会や旅行に出かけることを指す。
編集長のコメント
「『無尽』で気が置けない友人たちと定期的に集まるという県民性。これが健康寿命日本一の一因かもしれません」