ピンシャン!元気体操
制作:群馬県前橋市(2006年)
対象:主に65歳以上の市民
目的:介護予防
体操制作に関わった人:前橋市の理学療法士、作業療法士、管理栄養士、歯科衛生士、保健師、外部の健康運動指導士
<主な利用場面>
市が主催する介護予防事業(各教室週1回程度)、老人福祉センターなど市の施設(週5日、1日3回程度)、地域のサロンやグループ(300箇所程度)、市内のデイサービス
前橋市 長寿包括ケア課にお話を聞きました。
編集長
「15年近く前に制作されて、昨年は延べ10万人もの市民が参加されたそうですね。大変浸透されていますが、体操制作のいきさつを教えてください」
長寿包括ケア課
「当時から介護予防の教室を開催していましたが、会場や担当者が異なっても同じように指導できる運動プログラムがあるとよいと思ったことがきっかけです。『ピン!』『シャン!』といつまでも元気に若々しく過ごせるよう願いを込めて…『ピンシャン!体操』と名付けました」
編集長
「市内300カ所で行われているそうですが、男性の参加者が多い地域があるそうですね」
長寿包括ケア課
「市主催の教室の参加者は女性が圧倒的に多いため、男性が参加しやすいように男性だけを対象とした筋トレ教室を行っています。その中で『ピンシャン!元気体操』を取り入れています。この筋トレ教室をきっかけに地域のグループに参加して体操を継続してくださるケースが見られます。男性参加者が特に多い地域は普及の担い手となる自治会長や介護予防サポーターの男性の力が大きいです」
編集長
「住民の皆さんの声をお聞かせください」
長寿包括ケア課
「『体操を始めてから、筋力がつき、歩くのが早くなった』『車から降りて杖をついて体操に参加していたが、最近は杖を使わずに部屋の中まで来れるようになった』『脊柱管狭窄症で100m歩くのに2回くらい休んでいたが、今は300m休まず歩けるようになった』などの声をいただいております」
<群馬県前橋市>
人口約33万人。群馬県の県庁所在地。あまり知られていないが、豚肉産出額は全国トップクラス。おいしい豚肉料理をひろめるためのコンテスト「T-1グランプリ」を毎年開催し、話題を集めている。
編集長のコメント
「体操を通じて、地域住民同士のコミュニケーションの機会を増やし、災害時やいざという時の助け合いに役立つ土台づくりに繋げたいという自治会もあるそうです」