ご当地健康体操⑳ 「佐賀弁ラジオ体操第一」佐賀県佐賀市

ご当地健康体操⑳ 「佐賀弁ラジオ体操第一」佐賀県佐賀市

佐賀弁ラジオ体操第一

制作:佐賀県佐賀市(2016年)

対象:老若男女問わず

ナレーター:宇都宮 直高(佐賀市プロモーション大使・テノール歌手、俳優)
出演者:佐賀女子高校新体操部(全国総体優勝17回)
体操監修:石崎 康隆(佐賀県体操協会副会長、佐賀女子短期大学名誉教授)

主な利用場面:個人利用のほか、地域のイベント、老人ホームなど福祉施設のリクリエーション、学校の運動会、職場の朝礼、趣味やサークル、同窓会等

シティプロモーション室 室長の南雲 千寿さんにお話を伺いました。

Q どうして佐賀弁のラジオ体操を作られたのですか?

南雲さん
「実は佐賀市民や佐賀市議会議員の方々から、佐賀弁のラジオ体操を作って欲しいというご要望がありました。多くの人が知っている『ラジオ体操』の号令を佐賀弁に置き換えることで、楽しく愉快に運動ができるので、身体だけでなく、心の健康にも良い影響があるのではないかと期待し、制作しました

Q どのような普及活動をされていますか?

南雲さん
「市内のすべての小中学校及びPTA、36校区の公民館、スポーツ推進員にCD及びDVDを配布し、学校の運動会や地区のレクリエーション活動で活用していただいています。また、市立図書館7館でも貸し出しを行っています。佐賀市民以外の方も活用できよう、佐賀市ホームページで映像及び音声を公開し、ダウンロードできるようにしています*」
*ダウンロードができない人は、佐賀市役所秘書課に未使用のCDやDVDを持参するとコピーしてもらえる。(これまでの配布枚数:CD約1600枚、DVD約1000枚)

Q 市民の皆さんの反応はいかがですか?

南雲さん
「学校行事や地域のレクリエーション、体育大会等で活用され、『普通のラジオ体操よりも盛り上がる』と大変好評です。高齢者向けのケアハウスや福祉施設からは、佐賀弁ラジオ体操を流すと、今までラジオ体操に興味を示さなかった人が笑顔で体操をするようになったという感想をいただきました。ある施設では佐賀弁ラジオ体操に替えてから参加者が3倍になったそうです」

Q 「第二」も制作されたとか。

南雲さん
「はい。ラジオ体操第一を公開後、テレビなどで紹介をしていただき、佐賀弁の独特の表現や響きが『もはや外国語レベル』『何言ってるか分からない』『方言が懐かしくておもしろい』と全国的に話題となりました。YouTubeの動画再生回数もどんどん増え、現在22万回を超えています。
多くの市民の方から、ぜひ第二を制作してほしいとたくさんのお声をいただき、制作することになりました。佐賀弁ラジオ体操第二の撮影は、観光PRも兼ねて、世界文化遺産に認定された三重津海軍所跡の敷地内で行い、体の動きがより分かるように、正面、横、後ろ、どこからでも見れる360度VR動画で制作しました
*佐賀弁ラジオ体操第二の動画はこちら

Q メッセージをひと言。

南雲さん
「佐賀弁が分からなくても、ラジオ体操を知っている人ならどなたも出来ますので、ぜひ一度試してみてください」

<佐賀県佐賀市>
人口23万人。バルーン(熱気球)の街として有名。毎年10月末~11月上旬に世界各国から100機を超えるバルーンが参加するアジア最大級の国際熱気球大会を開催している。

編集長のコメント
体操のDVDは県外に暮らす家族・友人へのプレゼントとしても重宝されているそうです。
次回は幻の「ラジオ体操第三*」の佐賀弁を期待。
*ラジオ体操第三…1946年から1年半だけ放送されていた。2013年龍谷大学の安西教授らが復刻して話題に。

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