いきいきちょるちょる体操
制作:大分県国東(くにさき)市(平成21年度)
<対象>
元気な方から要介護状態の方まで「どなたでも」行える。
<ポイント>
足腰を中心に「筋力アップ」「体のバランス維持」「ストレッチ」に重点を置いている。
<主な利用場面>
住民主体の介護予防教室、デイサービスなどの通所系サービス事業所、ケーブルテレビにて朝7時と夕方5時放送
振付:国東市民病院リハビリテーション科 中村晋也 理学療法士
音楽:ちょるちょる音頭
高齢者支援課の神田 奈津美さんにお話を伺いました
編集長
「ちょるちょる、とは面白い響きですね。どんな意味があるのですか?」
神田さん
「ちょるちょるは、国東市の方言です。言葉自体に意味はありませんが、この地域では「見る」を「見ちょる」、「来てくれ」を「来ちょくれ」、「寄ってくれ」を「寄っちょくれ」…など動作の語尾に「ちょる」をつけることが多いです」
編集長
「歌詞だけでなくて、音楽も親しみやすいです。体操を制作しようと思われたのはなぜですか?」
神田さん
「当時の介護保険課(現在の高齢者支援課)が市内の病院の先生とこれからの介護予防の取組をどうするかを相談する中で、『筋力アップのためのオリジナル体操を作りたい』、『体操を普及させるには親しみやすい音楽にのせて行うのが良いだろう』という案が出たことがきっかけです」
編集長
「体操を普及されて今年で10年になりますが、成果はいかがですか?」
神田さん
「はい、住民の皆さんからは『体操をした後は腰の具合がいい。歩くときは杖をついているが、体操中は杖を使わなくても動ける』、『自転車に乗れない時期があったが、最近はまた乗れるようになった』などの声をいただいております」
<大分県国東市>
人口約3万人。「神を仏とし、仏を神とする」神仏習合発祥の地。国東半島最高峰の両子山を中心に、放射状に延びる谷筋に沿って6つの郷にわたり開かれた寺々を総称する「六郷満山」は開山1300年を誇る。
編集長のコメント
「地区の体操教室には90歳以上の方が10名以上参加されています。諦めていた散歩にまた行けるようになった方もいるそうです」