ええとこふじいでら♪体操
制作:大阪府藤井寺市(2018年)
対象:子どもから高齢者まで、全世代の藤井寺市民
<効果>
介護予防、健康寿命の延伸、自分が住む市への愛着アップ。
体操振付 久保田 真己(メディケア・リハビリ訪問看護ステーション)
音楽 藤井寺市民音頭(昭和59年に誕生)
作詞 岩谷 時子(代表作:ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」加山雄三「君といつまでも」)
作曲 宮川 泰 (代表作:「宇宙戦艦ヤマト」)
映像出演:住民ボランティア団体や商店街の店主、医師・歯科医師、薬剤師、ケアマネジャー、地域の子どもたちなど
<主な利用場面>
地区会館でのサロン活動、地域住民による体操や運動のサークル活動、デイサービスや介護施設でのレクリエーションなど
高齢介護課の佐藤 美早紀さんにお話を聞きました。
編集長
「いま、国が進める地域づくり戦略の一つに体操等の『通いの場』の普及があります。この体操はまさにうってつけですね」
佐藤さん
「はい、住民からも介護サービス関係者からも、『気軽に通えて、運動や社会参加ができる場所がもっとほしい』という声がたくさん上がっていました。そういった居場所が各地に生まれる一つの後押しになるよう『集まって体操をする』ことを推進していくことになりました。体操はせっかくなのでオリジナルにこだわりました。曲は藤井寺らしさいっぱいの市民音頭を使い、音頭の振付けとは別で、介護予防として身体に効くようにと地域のリハビリテーション専門職に新たに振付けをしてもらいました」
編集長
「体操のネーミングは公募をされたとか?」
佐藤さん
「市民から38の応募がありました。選ばれたのは、辻野 順子(よりこ)さんという方で、藤井寺市民音頭普及会の会長を長年務めてくださっていて、人一倍“藤井寺愛”のある方です。」
編集長
「体操づくりで最もこだわったことは?」
佐藤さん
「世代を問わず『自分たちの体操だ』と思ってもらえる、親しみと愛着が沸く体操を作ることにこだわりました。古墳のまちならではの『前方後円墳のポーズ』、藤井寺球場にちなんだ『ホームランのポーズ』などご当地感満載の楽しい動きがたくさん入っています」
編集長
「『前方後円墳のポーズ』とはすごいですね…これまでの成果をお聞かせください」
佐藤さん
「体操ができてから5か月間は、毎週一回、住民向けに市役所で講習を行いました。参加者からは『体操をするようになってから足が軽くなって、歩くのが楽になりました』と成果を実感された感想もいただきました。現在は地区会館での集まりのプログラムに体操が加わったり、休日の小学校の体育館に集まって体操をしたりと、市全体への浸透に向けて広がっていきつつあります」
<大阪府藤井寺市>
人口約6万5千人。かつては近鉄バファローズ本拠地 藤井寺球場が栄えた(懐かしの球場は映像に登場)。現在は百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群の世界遺産登録を目指して盛り上がりをみせている。
編集長のコメント
「『伸びゆく町だよ 藤井寺~』で伸びをしたり、歌詞と動きが随所でマッチしているのがいいですね。前方後円墳のポーズがみんなで決まれば盛り上がること間違いなし」