東京都荒川区
制作:東京都荒川区(2016年)
対象:働き盛り世代・子育て世代
振付:体操開発モニター(住民から公募)、首都大学東京 山田研究室、荒川区 健康推進課職員
作曲:片桐典子(音楽療法士)
出演:大沼貴美子(㈱マナウェイ 健康運動指導士)
効果
・家事や育児の合間にすると⇒体が軽くなる。
・職場の皆様で始業前や昼休みにすると⇒作業効率が上がる効果も。
・町会やサークル活動に取り入れると⇒活動が活性化し、仲間作りにもつながる。
・運動習慣のない人がこの体操をすると⇒体を動かす気持ちよさが体感できる。
主な利用場面
・区の健康づくり事業(講座、講演会、スポーツイベント等)
・地域の公共施設における各種事業(親子、大人)
・住民の自主活動
健康推進課 松本承子さんにお話を伺いました。
Q 体操のネーミングについて教えてください。
松本さん
「あらみん体操とは、「5分でできる 荒川どこでもみんなでころばん体操」の愛称です」
Q あ、意外と長い名前だったんですね。
松本さん
「こんな経緯があります。2002年に最初のご当地体操として、「荒川ころばん体操」を開発しました。
これは高齢者の転倒予防・介護予防を目的としたもので、現在、公共施設や大学の体育館など、区内26箇所で開催されており、延べ6万人以上の区民の方に参加していただいています」
Q なるほど。高齢者にバッチリ普及していますね。
松本さん
「それに比べて、働き盛り・子育て世代は運動習慣のある人が少ないのが現状です。
仕事や家事、育児に追われ、運動する時間を確保することが難しいためだと考えられます。
そこで、体を動かす気持ちよさや運動の効果を短時間で体感してもらうことを目標に、『5分でできる』をコンセプトに体操を開発しました。これが「あらみん体操」で、「荒川ころばん体操」の1つの進化型です。これをきっかけに、運動習慣を身につけてもらうことも狙っています」
Q 住民の皆さんの反応はいかがですか?
松本さん
「年々、あらみん体操が地域に広がっているのを感じています。平成29年度には、約3,200人の住民が区内30か所の会場で参加するところまできました。これには「あらみん体操PRし隊」という核になって普及に尽力していただく住民の自主活動グループの存在が大きいと感じています。参加者からは「5分でできるので、家事などのすき間時間を利用できる」「朝、自宅でユーチューブを見てやっている」などの声をいただいております」
Q 体操のロゴが戦隊ものみたいでおもしろいですね。
松本さん
「健康推進課の保健師が考案し、手書きで作成したものです。あらみん体操の特徴的なポーズを選んでイラスト化しています。5つにした理由は、体操時間が5分間ということ、荒川区が5つの地区(荒川、南千住、町屋、日暮里、尾久)で成り立っていることです」
お昼休みに公園であらみん体操
<東京都荒川区>
人口約21万5千人。障がい者向けの「荒川ばん座位(ばんざい)体操」もある。
西川太一郎区長は日本健康会議の実行委員を務めている。
編集長のコメント
まず5分という時間がちょうどいいですね。
スペースを取らないから、昼休みに会議室でやるのもおススメ。