赤ふん坊や体操
制作:福井県高浜町(2018年)
対象:高浜町住民全世帯
テーマソング「赤ふん坊や」:作詞:田中通、作曲:余米昭二
振付け:松井浩(健幸運動コーディネーター)(有)ヒューアンモア代表取締役
監修:野瀬啓一郎(理学療法士)JCHO若狭高浜病院
津原賢太(理学療法士) JCHO若狭高浜病院附属 介護老人保健施設
松本悠作(理学療法士) 高浜町保健福祉課 地域包括支援センター
代表インストラクター:松本悠作、津原賢太
効果:郷土愛の醸成、子どもの発育、介護予防、交流の創出
主な利用場面:保育所・小学校・老人クラブ・高齢者サロン・健高カフェなど
地域包括支援センターの松本 悠作さん(まっつん・理学療法士)にお話を伺いました。
Q 地域カフェで生まれた体操と聞きましたが?
松本さん
「はい。高浜町には「けっこう健康!高浜☆わいわいカフェ(通称:健高カフェ)」という健康やまちづくりに関心のある人たちがお菓子を持ち寄っておしゃべりする場があります。地域の課題解決を目的としているのですが、2016年の秋頃に「フレイル(虚弱高齢者)」がテーマとなりました。そこで『個人の意識的な努力だけでは限界がある。暮らしているだけで運動するきっかけが作れないか』という意見がありました。ここから全てがはじまりましたね」
Q なるほど。住民のリアルな声ですね。
松本さん
「面白いのは、おしゃべりの中で、ご当地キャラである「赤ふん坊や(*)」のテーマソングが30年来眠っていることが発覚したことです。町の唄と体操を組み合わせれば、住民みんなが親しめる体操が生まれるのではないか、という結論になり、運動の専門家が集結し体操を制作しました」
(*)赤ふん坊や…昭和63年に生まれた高浜町のイメージキャラクター。その昔、赤ふんで海水浴をしていた元気な子供をイメージしている。
Q その後、町の公認体操になるというのも面白いですね。住民の皆さんの反応はいかがですか?
松本さん
「町民体操だから覚え甲斐がある、歌に合わせた振付けが楽しい、一回体操するだけで体が温まって動きやすくなる、などの声をいただいております」
Q メッセージを一言どうぞ。
松本さん
「赤ふん坊や体操が高浜町民にとって健康のバロメーターとなり、ひいては地域のつながりを強化・醸成する共通のツールになることを期待しています」
<福井県大飯郡高浜町>
人口約1万500人。8kmにわたる白い砂浜に8つの海水浴場がある。
2019年6月23日~29日、7年に一度開催される高浜7年祭が開催される。
編集長のコメント
健高カフェでは「中高年の不安をとれー!ニング」や「三者三様三通り!看取りの昔と今」などユニークな健康講座が毎月行われています。参加費が「買い置きのお菓子1点」というのも面白い。参加してみたいです。