経済産業省のホームぺージには
「健康経営優良法人」の申請方法と認定までの流れが書かれています。
1. 事前に所属する保険者が実施している健康宣言等に参加
2. 申請様式に必要事項を記載し、主たる保険者に認定申請書を提出
3. 主たる保険者が申請書を取りまとめ、日本健康会議健康経営優良法人認定事務局へ提出
4. 日本健康会議健康経営優良法人認定事務局による受理 → 日本健康会議健康経営優良法人認定委員会による審査
5. 日本健康会議による認定
さて、一読して、困りました。
内容がよくわかりません(笑)
そもそも最初の一行目からついていけません。
保険者って誰? 健康宣言って何?
恥ずかしながら、私は自分の会社が加入している保険者の名前すら知らなかったのです。
(社会保険はすべての会社が共通だと思っていました)
毎月の給料明細を調べても、記載は控除金額のみ。保険者名は書いてありません。
俺はいったい誰に保険料を払っているのだろうか…?国?厚労省?
仕方なく、総務部長に聞きました。
嫌味を言われるのは覚悟のうえです。
「そんなこともしらないのか。自分の保険証を見てみろ」
あ、そうだった。
なぜ、そんな当たり前のことに気付かなかったのか。
穴があったら入りたい…。
そんなわけで、当社の保険者は「全国健康保険協会 東京支部」だとわかりました。
入社14年目の真実です。
次に保険者が実施している「健康宣言」に参加しなければいけません。
そこで、全国健康保険協会 東京支部のホームページを見るのですが、驚きます。
すでに「健康宣言」に参加している企業の名前がズラリと並んでいます。その数600社以上。
全国健康保険協会は中小企業のための保険者なので、掲載されているのは
基本的に中小企業だと思いますが、各社どこで健康宣言を知ったのでしょうか。ふしぎでした。
健康企業宣言の応募用紙は実にシンプルで、安心しました。
「食」「運動」「禁煙」など取り組む項目があらかじめいくつか書かれていて、
実際に行うものにチェックするだけでOKです。これならすぐできます。
しかし、ここであることが頭をよぎります。
いくら健康推進部員だからといって、勝手に応募していいのかと。
ちょっと考えます。
そもそも社長は「健康経営」をやりたい。
これまでも、社内で運動はやってきたから、反対する人もたぶんいない。
会議に諮るとむしろ面倒になる恐れがある。
事後に報告するのがベスト。
と、変な理屈で自分を納得させて、こっそりFAXで応募しちゃいました(笑)
そして、数週間後、「健康宣言」の証明書が会社に届きました。
社長は「これでわが社も健康経営企業の仲間入りだな」と満足気でした。
他の社員たちもおおむね好意的な反応で、
勝手に応募したことを責める人もいませんでした。
(実はかなり気にしていた)
このままトントン拍子に「健康経営優良法人」になれるのではないか。
私は浮かれていました。
しかし、世の中そんなに甘くありません。
健康宣言は序章の序章で、
大変なのはこれからだったのです…。
(この連載は第2、第4月曜日に更新します)
虎ノ門ではたらく健康推進部長(見習い)。
全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部・健康保険委員。日本成人病予防協会認定 健康リズムカウンセラー(健康管理能力検定2級)。市民ランナーなど肩書だけは多い。
只今、8月の健検(日本健康マスター検定)合格へ向け勉強中。