健康推進部長への道 2回「不健康社員が健康推進部員に!?」後編

健康推進部長への道 2回「不健康社員が健康推進部員に!?」後編

「1時間56分33秒!」

3月25日、地元埼玉県久喜市で開催されたハーフマラソンを完走した私のタイムです。

市民ランナーの世界ではハーフマラソンで2時間を切れば、中級者とみなされるそうです。
まさか自分が20キロも走れるようになるなんて。自分が一番驚いています。
誰が想像できたでしょうか。

社長のすすめで、通勤を利用して毎日1時間歩き始めてから、4年。
実は何度かくじけそうになりました(笑)。
しかし、社長の姿を見る度に気力を少し取り戻します。
なにせ、当時70歳を過ぎていた社長は毎日2万歩!も歩かれていて、社員の誰よりも元気でしたから。
これを目の当たりにしていたことが、大きかったと思います。

やがて、社長が言った体質改善に必要な「2年」が経ちました。
残念ながら、あまり健康を取り戻すことはできず、もどかしい日々がその後も続きました。

そんなある日、社長に呼び出されます。笑いながらこう言うのです。

「あなたは毎日頑張って歩いているから、会社の健康推進部員をやってくれないかね」

突然の指示に言葉を失いました。
何を言っているんだ。こんな不健康な俺が健康推進部員なんて。

社長は動揺している私を全く意に介さず、
「さしずめ、社員のみんなで山にハイキングでも行きたいと思うのだが、企画してくれないかね」

ハイキングといきなり言われても、そんな経験はありませんでした。
だいたい、途中で体調が悪くなったらどうするんだ、と。

しかし、経営者の命令は絶対。中小企業の宿命です。
まずは、ハイキングに詳しい社長秘書に相談することから始めました。
みんなが参加しやすい初級者向けの山が良いのではないか。

いろいろ調べた結果、埼玉県日高市にある標高300メートルの日和田山に決めます。
万全を期すため、社長秘書といっしょにコースの下見も行い、秋に「第一回社内ウォーキング」を開催しました。
みんな来るだろうと、のん気に構えていました。
だが、想定外の事態が起こります。

参加者はわずか4名だったのです(爆)
そのうちの3名は社長と社長秘書と私です。

社長に怒られることを覚悟しましたが、「まぁ、少しずつ浸透していくだろう」と
あまり気にしていない様子でした。

実際、社長の言葉通りになりました。
その後、ウォーキングは毎年秋の定例行事となるのですが、回を重ねるごとに参加人数は増えていきます。
3年目となった2017年からは年2回開催することになり、ほぼ全員が参加です。

私も初回の反省を活かし、社員へのPRに力を入れました。その一つがブログです。
ウォーキングに限らず、「会社の近くの健康的な料理を出す店」とか「ネットで見つけた笑える健康法」などを週に一度更新しています。
大した反響はありませんが、同僚と健康の話をするきっかけ程度にはなっていると思います。

私が健康推進部員になって最も良かったことは、自分自身の病状が大きく改善したことです

「他の社員よりも元気でなければ格好悪い」という適度なプレッシャーが
自らの健康づくりの最大のモチベーションになっています。

まだまだ未熟な健康推進部員ではありますが、活動をコツコツ紹介していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

 

健康推進部長
虎ノ門ではたらく健康推進部長(見習い)。
全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部保険委員。日本成人病予防協会認定 健康リズムカウンセラー(健康管理能力検定2級)。市民ランナーなど肩書だけは多い。
只今、8月の健検(日本健康マスター検定)合格へ向け勉強中。

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