厚岸(あっけし)音頭体操
制作:北海道厚岸町(令和2年度)
対象:高齢者
目的:フレイル予防
振付:厚岸町内外で介護保険サービス事業所を運営する医療法人社団に所属する作業療法士と理学療法士
音楽:厚岸音頭
主な利用場面:個人の家庭や各地域でのサロン、介護予防教室 等
厚岸町 地域包括支援センターの布施友美さんにお話を聞きました。
編集長
「厚岸(あっけし)といえば、海のミルクこと牡蠣が有名ですね。さて、この体操制作の経緯を教えてください」
布施さん
「新型コロナウイルス感染症の拡大が影響する中、高齢者が外出や屋外での活動を自粛する期間が長期化した経過から、フレイル状態の高齢者が増加することを懸念し、国の補助金を活用して制作しました」
編集長
「コロナ禍が続いていますが、どのように普及されていますか?」
布施さん
「70歳以上の高齢者に介護予防体操のポスターを郵送した際に、DVDの無償提供を広報しました。また、町ホームページの公式YouTube、新聞取材などメディアも活用しました」
編集長
「住民の皆さんの反応はいかがですか?」
布施さん
「DVDを希望する町民に配布したのが、あっけし夏まつり(7月初旬)で町中が賑わう時期でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で夏まつりは中止となりました。例年、まつりのオープニングで厚岸音頭を踊るのですが、『中止で残念だった分、DVDで楽しく体操できた』と感想が聞かれました。子どもから高齢者まで馴染みの深い『厚岸音頭』を音源にした反響は大きかったです」
編集長
「今後の抱負をお聞かせください」
布施さん
「目に見えない感染症に不安の日々が続いていますが、様々な場面でこの介護予防体操を実践してもらい、少しでも元気を維持してもらえるように普及をすすめていきたいです」
<北海道厚岸町>
人口約9千人。北海道の南東部(釧路地方)に位置。「厚岸の牡蠣」のほか、満開の桜やのどかな牧場風景、海に沈む夕日など、四季を通じて美しい自然風景も住民の自慢。
編集長のコメント
「さりげなく認知症予防の動作も入っているなど、考えられた体操です」