音楽に合わせて体操をしよう!~エール主題歌編~
制作:地域包括支援センター尽誠苑(令和2年5月)
対象:高齢者
目的:インターネット環境がなく動画を視聴することができない高齢者への介護予防普及
演奏:TAMTAM Taka
歌 :地域包括支援センター尽誠苑
ナレーション:のむちゃん
制作協力:豊橋在宅リハビリテーション連絡会
主な利用場面:住民の自宅(毎朝テレビ放送を見ながら)、通いの場
愛知県豊橋市 長寿介護課の牛田実希子さん(保健師)にお話を聞きました。
編集長
「現在放送中のNHKの朝の連続ドラマ『エール』は豊橋が舞台ですが、その主題歌をご当地体操に使うというのは面白い発想ですね」
牛田さん
「ありがとうございます。地域の高齢者団体から『体操をやってみたい』という要望がたくさん寄せられていますし、他の自治体からも問い合わせが来ています」
編集長
「この体操が作られた経緯を教えてください」
牛田さん
「地域包括支援センター尽誠苑の吉田和枝さんが発案者です。吉田さんは以前よりインターネット環境がなく動画を視聴することができない高齢者への介護予防普及に課題を感じていました。そこに、新型コロナウイルスの影響で全国民が自粛を要する時代となり、ますますその課題の重要性を感じるようになりました。通いの場に人を集めることができない、毎日体操に取り組むよう声かけすらもできない状況で、何があれば高齢者が毎日取り組むことができるのかを考え、毎日同時刻に必ず放映されるテレビを活用することを思いつきました」
編集長
「高齢者に人気の高い朝ドラはまさにうってつけですね。体操をどのように指導されていますか?」
牛田さん
「市内の地域包括支援センター職員が地域の皆さんに動きの解説チラシを配布して、覚えてもらっています。また、通いの場等にも地域包括支援センター職員が出向き、その場で体操を実演し、明日から自宅でテレビを見て始めて欲しいと啓発しています」
編集長
「今後の抱負をお聞かせください」
牛田さん
「これからもインターネット環境のない高齢者や集まりに出てこられない高齢者の介護予防普及を考えていきたいです。今回のように、テレビ放送を活用した方法の自主制作に取り組み、広く普及していきたいと思っています」
<愛知県豊橋市>
人口約37万6千人。連続テレビ小説「エール」のヒロインのモデルとなった古関金子さんの出身地。住みたい街や子育てしやすい街ランキングで常に上位をキープしている。
編集長のコメント
「テレビ放送を活用したご当地体操の普及。この発想は他地域の参考になりそうです」