多賀城元気モリモリ体操
制作:宮城県多賀城市(平成19年)
<対象>
子どもから高齢者まですべての年代
<効果>
転倒予防、肩こり予防、腰痛予防、バランス能力の向上、筋力強化
<主な利用場面>
地域での介護予防活動、出前講座、市民イベント、市職員の始業前の体操(週1回実施)
映像出演:渋谷祐子(健康運動指導士)
介護福祉課の胡下明美さんにお話を伺いました
編集長
「365歩のマーチが体操にハマっていますね。本当に元気が出ます。どのような目的で制作されたのですか?」
胡下さん
「地域住民の健康づくりと高齢者の介護予防を広めるツールとして制作しました。普及活動を行っているのは『多賀城市多賀モリ会』という市民ボランティア団体です。平成19年、市が開催した介護予防サポーター養成講座の受講生たちが自主的に発足した会です」
編集長
「平成23年の東日本大震災の時に大活躍されたとか」
胡下さん
「はい、多賀モリ会は震災直後、避難所、仮設住宅の集会場で被災者のエコノミークラス症候群予防に向けた運動支援活動を行いました。多賀モリ会の皆さんも全員被災されたのですが…割れガラスや家具の後片付け、津波の浸水被害による泥の片付けが済んだ人から、自主的に運動支援を始められました。それが評価され、平成26年に厚生労働大臣より感謝状が贈呈されました」
編集長
「多賀モリ会の存在は大きかったですね。最近は活動範囲が広がっていると聞きます」
胡下さん
「昨年は、市内中学校の運動会の準備体操として多賀モリ体操を取り入れ、多賀モリ会員が中学生に講習会を行いました。中学生からは「ラジオ体操では使わない筋肉が伸ばされる感じがある。来年以降も続けてほしい。」との声がありました」
<宮城県多賀城市>
人口約6万3千人。市名の由来の「多賀城」は1,300年前東北の政治・軍事の拠点だった。現在市域の1/4が遺跡。多賀城跡は平城宮跡(奈良県)、大宰府跡(福岡県)とともに日本三大史跡に数えられている。
編集長のコメント
「多賀モリ会は、発足当初は数人しかいませんでしたが、現在は約130人にまで増えているそうです。その活動は健康づくりや介護予防だけでなく、高齢者の居場所づくりにもつながっています」